海外旅行で、必要なことを伝えたり、尋ねたりする程度であれば、単語や例文の暗記でも何とかなるかもしれません。
でも、実際に英語を会話で使う時は、
自分の好きなことを詳しく話す
意見や理由を聞かれて答える
何かの感想について伝える
…など、思ったことを口に出して、相手に理解してもらうことが重要です。
そこで今回は、自分の考えを英語にして伝える練習方法について、ご紹介します。
Contents
スピーキングが苦手な理由
恥ずかしがり屋だったり、間違えるのが嫌だったり、人によって英語が話せない理由は様々だと思いますが、
話す努力はしているけど、スピーキングが苦手!
…という場合、
- すぐに英語が出てこない
- 言葉にするほどの意見がない
…ということが、日本人の場合けっこう有ります。
言いたいことが英語で言えない
相手の言っていることはわかるのに、自分の言いたいことが英語で言えない。
日本語(母国語)だったら言えるのに『英語だから言えない』というだけの場合は、思ったことを英語にするトレーニングを積めば、比較的早くスピーキング力は上達します。
そもそも意見や理由がない
ちょっと厄介なのは、意見や理由が頭の中でまとまっていなかったり、自分の言いたいことがはっきりしていなかったりする場合。
こういう時は、何語でも、相手に自分の思いを伝えるのは難しいです。
日本の学校で教育を受けた場合、『自分はどう思うか?』を考えたり、発言したりする機会って少ないです。
もちろん、全部の学校や先生がそういうわけではないですが…
先生の話をよく聞いて、教科書をよく読んでいれば、正解や答えがあります。
それを素直に覚えたほうが、先生の言うことに疑問を持つより、効率的に良い成績がとれたりします。
だから、英語環境でいきなり意見や理由を求められても、
何となく思うことはあるけど、意見や理由というほどでもない。
自分の考えをわかりやすく、まとめられない。
…ということになりがちです。
1人で出来る!オススメの教材や練習方法
上記のような、
言いたいことが英語に出来ない
自分の考えを説明できない
…という場合、やはり普段から練習する必要があります。
これらの練習は、お金を払って英会話教室に通うより、自分1人の方が経済的・効率的にスピーキング力をつけることが出来ます。
オススメの教材
『思ったことを英語で言う』練習をするのに、とても役に立つのはTOEFL iBTのスピーキング対策の教材。(Amazon)
TOEFL iBTのスピーキングは、面接形式ではなく…
- コンピュータの出題した問題を理解し、
- 制限時間内に自分の考えをまとめ、
- 与えられた秒数の間にコンピュータに向かって話します。
問題の例は、
家族の中で、あなたが尊敬する人は誰ですか?
その人物について具体的に説明し、選んだ理由も答えてください。
上のような問題は、もっとも基礎的なもので、実際のテストでは15秒で考えて、45秒で回答。
難しくなってくると、提示された文章を読んだり、会話文・レクチャーを聞いたりして、要約・自分の意見・理由などを答えます。
そのため、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの全ての力を鍛えられ、問題集1冊を繰り返し練習するだけでも、その場で考えて英語で答える力がつきます。
練習方法
TOEFL iBTは受験しなくても良いのですが、オススメの練習方法は対策問題集などを準備して、
- 問題文と解答例について、理解する
- 解答例を参考に、自分の回答を書く
- 単語や文法で不安なものは調べる
- 自分の回答を音読して練習する
- 自分の声を録音して聞く…
↑この練習を繰り返して英語に慣れてきたら、
- 問題(質問)を読んで/聞いて、自分で回答を考えて書く
- 書いたものを見なくても、自分の考えが言えるように練習する
など、難易度を上げていってみてください。
現在は、教材だけでなく、アプリなども出ています。
個人的には、『例文やフレーズを暗記する』ことに力を入れるより、『自分の考えを英語にする』ことに集中して取り組む方がオススメです。
私は、この方法で勉強して、海外の大学院で講義やレポート、プレゼンテーション、ディスカッションなど、問題なくこなせるようになりました。
もし、『TOEFLはアカデミックな内容過ぎて自分には合わない』と思う方は、仕事の面接などで聞かれる質問に対して、英語で自分の考えを言う練習をオススメします。
- 自分の考えを素早くまとめる
- わかりやすく英語で話す
…というスキルを練習して身につけることで、英会話でも『自分の思ったことを英語で言う』ことが出来るようになります。
まとめ
- まずは自分がスピーキングが苦手な理由を考えてみる
- 『思ったことを英語で言う』練習はTOEFLのスピーキング教材がオススメ
- 記憶力より、考えたことを英語にするスキルのほうが重要